回答
こんばんは。
首都圏の私鉄で電車運転士をしております。
法的なモノを踏まえると、
質問者様が仰っている、西鉄北九州線と筑豊電鉄との相互乗り入れが日本初になります。
ただ、筑豊電鉄は法的には地方鉄道で、鉄道事業法に依る鉄道ですが、車両そのものは軌道線の車両と同一で、
傍目に違いは見いだせないのも事実です。
だから、筑豊鉄道は軌道法による鉄道だと勘違いされる方も居るのもショウガナイと思います。
元々、鉄道事業が発達するにつれて、後から法的なモノが整備されてきた側面もあるので、
質問者様が気にされている点は、実のところ、気にするほどの意味はありません。
地方鉄道の分類にある江ノ島電鉄。
併用軌道が江ノ島~腰越駅間にあるのは、誰もが知るところです。
しかし、法的には地方鉄道に併用軌道はNGですので、違法施設なのは誰もが疑う余地無いのですが、法が後から出来た経緯もあり、江ノ島~腰越駅間は「踏切」という扱いになっています。
ある意味、日本一長い距離の踏切だという事も出来るのですが、
アレを見て「踏切だと」言い張る人が居ないのも事実です。
また、京急線と都電とが相互乗り入れしていたり、
京王線は新宿付近は併用軌道だったという事実もあります。
軌道法に依って敷設された路線に、法的には路面に敷設しなければならないという条文は無く、
専用軌道の敷設如何には規定はありません。
専用軌道に、高架化や地下化の条文は無く、
明治時代の路面電車には速度計の設置は無かったので、
専用軌道であることを良いことに、併走する国鉄線よりも高頻度で高速度で電車を走らせ、競合してきた歴史的経緯もあります。
当たり前の事ではありますが、国が経営する国営鉄道ですから、
競合するような会社に認可するわけもなく、
認可の過程で、軌道法で敷設して運営していた経緯もあります。
法が後から追って出来てきた経緯があるので、
実のところ、法からのアプローチは、その意味に価値は余り無いのです。
所詮、自己満足の世界なのです。
何が「初めてなのか?」、それは人それぞれの問題なのです。
今回は福井新聞という地方紙の記事からの質問文です。
鉄道マニアの目に触れなかったから、まくしたたれても誰も異論を言わなかったのも道理で、
ただただ、マニアが気付かなかったという側面もあります。
仮に、之が全国紙で掲載されていたら、また違ったでしょう。
その程度の事なので、鉄道マニアも、鉄道雑誌各誌取り上げていないのです。
普通鉄道の車両と路面電車の相互乗り入れ、
事業者別の事を差し引いて、絵面だけで見れば、
【昭和】○名鉄の美濃町線が、田神線・各務原線経由で新岐阜駅へ乗り入れた。
【明治】○都電と京急の相互乗り入れ
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