江戸切絵図は版元によって以下4種類あるといわれています。
今回goo地図で紹介している江戸切絵図は尾張屋版を使っています。
版元によって表示している色使いがまちまちですが、尾張屋版は錦絵風の派手な色遣いで当時の人々に好まれたようです。
合印も版元によって表現が違いました。
色合いは版元によって表現が違っていました。
尾張屋版は以下のような色分けや合印で表現しています。
家紋がある家(大名・上屋敷)
家紋の刷ってある所が表門。
大名の常住公邸で、登城の便を 考えて、主に西丸下、大名小路、外桜田周辺に集中的に配置されていた。
■印がある家(大名・中屋敷)
印のある位置が表門。隠居藩主、嗣子等の常住屋敷で、御城の外濠の内側に沿った場所に多くあり、上屋敷の災害時の避難場所となる。
また、花見や月見などの宴遊にも使われた。
●印がある家(大名・下屋敷)
印のある位置が表門。郊外の別邸で、景色の勝れた所や辺鄙な所にあり、自家菜園もあった。
江戸湾頭の海岸にある下屋敷は、国許からの物資の荷揚場を兼ね、蔵もあった。
江戸地図は地図上の名前の向きがバラバラになっています。
それは表門に面して住んでいる人の名前を書いていた為です。
今回goo地図で使用している尾張屋版 江戸切絵図の発行年一覧です。