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  • 「住みよさランキング2017」中国四国・九州編 九州・沖縄ブロックは北高南低の傾向が続く

    山口県下松市の降松神社(写真:toktuk / PIXTA)

    全国の都市を対象にした東洋経済の「住みよさランキング」。今年も最新結果を「『住みよさランキング2017』トップ50」(6月20日配信)でまとめたが、地域ブロック別でもみてみよう。「北海道・東北、関東編」(6月24日配信)、「中部・近畿編」(6月26日配信)に続いて、最後に「中国・四国、九州・沖縄編」をお届けする。

    「中国・四国」は下松市(山口)が今回もトップの座を守り、8回連続の1位となった。2位は柳井市(山口)で、2012年から6回連続の2位。3位は昨年10位から順位を7つ上げた四万十市(高知)が入った。

    「中国・四国」は下松が8回連続トップ

    1位の下松市は昨年18位から今年30位に全国順位を下げたものの、ブロック内トップの座は守った。山口県の東南部に位置し、瀬戸内海に面する臨海工業都市として発展。周南市や光市などを含めた商圏の中心として商業施設も集積している。人口は約5.5万人(2015年国勢調査)。「利便度」が全国17位、「快適度」が155位、「富裕度」が170位でこの3部門の評価が高い。

    2位の柳井市は全国順位が一昨年68位、昨年59位、今年52位で順位を少しずつ上げている。トップの下松市との偏差値の差も徐々に縮まっている。山口県の東南部に位置し、瀬戸内海に面している。古くから水陸交通の要衝として商業が繁栄。人口は約3.2万人(2015年国勢調査)。「利便度」が全国16位、「安心度」が全国86位でこの2部門が寄与している。

    3位の四万十市は全国順位が昨年161位から今年69位へ大幅に上昇した。四国では最上位となった。高知県の西南部に位置する人口約3.4万人(2015年国勢調査)の都市。北西部は愛媛県と接し、南東部は太平洋に面する。市域の大半は山地。市内を流れる四万十川は「日本最後の清流」として知られる。「安心度」が全国4位。出生数の増加、人口比でみた介護施設および保育施設の定員数の改善などが寄与し、昨年43位から大きく上昇した。

    「安心度」の部門別ランキングで全国1位だった倉吉市(鳥取)は今年4位で昨年3位から順位を1つ下げた。昨年7位で四国の最上位だった丸亀市(香川)は今年9位だった。

    各県のトップは、鳥取がブロック内4位の倉吉市(全国72位)、島根が5位の出雲市(全国79位)、岡山が6位の赤磐市(全国94位)、広島が7位の大竹市(全国98位)、山口が1位の下松市(全国30位)、徳島が26位の阿南市(全国288位)、香川が9位の丸亀市(全国110位)、愛媛が23位の東温市(全国268位)、高知が3位の四万十市(全国69位)であった。

    九州・沖縄は福津が合志に代わってトップに

    「九州・沖縄」では、福津市(福岡)が昨年2位から浮上して1位となった。2位は昨年まで3年連続トップだった合志市(熊本)。3位は鳥栖市(佐賀)だった。

    福津市は全国順位を昨年44位から今年35位に上げて、ブロック内トップになった。福岡県の北部、北九州市と福岡市との両政令市のちょうど中間に位置する。市の西部は玄界灘に面している。約22kmの長い海岸線には、「九州の湘南」とも呼ばれる福間海岸を擁し、マリンスポーツを楽しむ人や海水浴客でにぎわう。

    人口は約5.8万人(2015年国勢調査)。ここ数年は人口および世帯数ともに増加基調で、それぞれの増加率は全国的にみても高い。「快適度」が全国3位、利便度が全国106位でこの2部門が寄与した。

    合志市は全国順位が44位。昨年は43位で、順位も偏差値も昨年とほとんど変わっていないが、福津市にわずかの差で追い抜かれ2位に後退した。熊本県北部に位置。その北部は広大な農地が広がり、熊本市に隣接する南部は同市のベッドタウンとして発展している。

    また、多数の企業が進出する産業都市としての顔も併せ持つ。人口は約5.8万人。福津市同様、人口・世帯数ともにここ数年は増加し続けている。「快適度」が全国13位、「安心度」が全国12位でこの2部門が全国トップクラスの評価を得ている。

    3位の鳥栖市(佐賀)は昨年と変わらず同順位。2013年までは5回連続同ブロックのトップだった。佐賀県の東端部に位置し、福岡県と境を接している。地理的には福岡県南部の都市よりも福岡市に近い。同市や久留米市など福岡県との経済的結びつきが強い。人口は約7.2万人(2015年国勢調査)。「快適度」が全国55位。「住居水準充実度」以外の4指標が全国平均を上回っている。

    このブロックは毎年九州北部の都市が強い。トップ20に福岡県が6市、佐賀県が5市、熊本県が5市ランクイン。上位は政令市を抱える福岡・熊本両県とその周辺県の都市が目立つ。逆にその両県から離れている九州西部の長崎県や南部の宮崎・鹿児島県および沖縄県の都市はなかなか上位に食い込めない傾向が続いている。

    各県のトップは、福岡が1位の福津市(全国35位)、佐賀が3位の鳥栖市(全国65位)、長崎が32位の大村市(全国471位)、熊本が2位の合志市(全国44位)、大分が4位の中津市(全国172位)、宮崎が14位の都城市(全国330位)、鹿児島が19位の姶良市(全国369位)、沖縄が23位の豊見城市(全国417位)であった。

    東洋経済の「住みよさランキング」は、全国同じベースで比較可能な客観的指標を用いて算出している。生活するという視点においては、気候、自然環境も含めた居住環境や伝統文化なども重要な要素である。しかし、こうした項目については、客観的な数値指標や一般的な評価基準がないため、評価の対象としていない。

    判断基準にはいろいろな見方・考え方がある

    また「住みよさ」の判断基準についても、いろいろな見方・考え方があり、「これが正しくて、それ以外は間違い」というものではない。ここに掲載しているランキングも、東洋経済が考えた価値基準の下で算出された「住みよさ」であって、あくまでも1つの見方・考え方として参考にしていただければ幸いである。

    2017年06月28日(水) 05時20分 - 東洋経済オンライン

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2017年06月28日(水) 05時20分 - 東洋経済オンライン

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